【退職】私が退職を意識した大きな出来事
どうも、ジューニー・スワンです。
今日は退職を意識したきっかけについて書いていこうと思います。
書きたかったけど書けなかった
以前の記事にて、会社への関心がなくなった為に、退職を決意したと書きました。ただ、特に重要なポイントである、「なぜ会社に対して興味が薄れたのか」については、書いていませんでした。実際の所は、書きたかったけど書けなかったという表現が正しいかもしれません。
なぜなら当時の私は、正規雇用社員だったからです。本名などは伏せているとは言え、何でもかんでもベラベラと喋るわけにはいかないのです。仮に私が書いたことがバレたら、会社でカミナリを落とされてしまいますから。
でも、今となって私はただのニート。既に前職は退職をしており、社員ではないのですから、会社に気を遣う必要など微塵もないのです。
退職を意識したきっかけ
さて、私が前職を退職したことに大きく影響を及ぼした出来事ですが。
選挙です。
前職は、会社の経営者の親族に議員がいました。
その選挙の手伝いをさせられるのです。以前から部署の先輩が手伝いに駆り出されているのを知っていたので、会社では良くある行事であるとの認識でした。
ところが、実際経験してみると、私には到底受入れがたい社内行事でした。
先導班?
私が任されたのは先導班という部隊でした。都会ではどういうやり方で選挙活動を行われるのかは全く知らないのですが、私の地元では車を三台使って遊説活動をします。
先頭に先導班が走り、真ん中に候補者を乗せた選挙カー、そして最後尾に遊説班(ゆうぜいはん)を乗せた車が走ります。
先導班の役割というのは、約2週間ある選挙週間における遊説活動において、あらかじめ設定された1日のスケジュールを把握して、予定時刻に予定訪問先を訪れる為の道案内の係をします。目的地には定刻通りに到着することが求められます。
その為、予定時間に間に合いそうになければ法定速度は無視しますし、早すぎる到着になりそうであれば最長距離で訪問先へ向かいます。
古典的な先導案内
一番面白かったことは、経路案内担当が印刷した紙の地図に書き込みをしたものを見ながら現在の進行状況を指で追いつつ、運転手に経路の指示を運転手に出していたことです。
Googleマップを始めとして便利な地図アプリがスマホ等で使えるにもかかわらず紙の地図に固執するのは時代に逆行していて驚きました。
私は、googleのマイマップを活用して地図上の訪問地点にポイントを配置しつつ大まかなルートを事前に線引きした自作の地図を見ながらGPSの示す現在地を確認しながら誘導する方法を独自に編み出し実行しました。もちろん万が一を想定して、紙の地図も備えていましたが。
それを見ても周りは歳を食っているからという理由で従来の紙ベースに拘っていた点は非常に残念でした。
特に苦しかったこと
そんな中私がその選挙応援で感じた苦痛は大きく分けて以下の2点です。
1)休みなし
私は、選挙活動前の準備段階から選挙事務所へ休みなく毎日出勤していました。その期間、準備期間と選挙期間含めて約一ヶ月。業務については、上司が私の担当分も全てやってもらうので、会社へは一切出社しません。
部署の人数が少数の場合は会社と選挙事務所を行き来したり選挙事務所で仕事をしている方もいました。
他にも多くの社員が駆り出されるので会社は空っぽになり、普段は仕事を任されない女性が慌てふためきながら仕事をこなす感じでした。これまでは選挙期間中にオフィスを留守にしている間に何か災害などの不測の事態が起きることはありませんでしたが、万が一のことが起きたらどう対処するつもりなのかとても疑問に思いました。
ほかの従業員はどう思っていたかというと、会社の行事一つとして諦めて受け入れているか非日常を味わえる祭りの様な行事として楽しんでいるかのどちらかでした。
その大きな理由として、前職の平均年齢が40代後半で、家庭を抱えて身動きが取りづらくなっている方が多かったということがあります。
2)拘束時間が長すぎる
私の記憶の中では、選挙カーで遊説して良い時間は9:00~17:00でした。
しかし、そこで終わりではありません。夜になると代議士は選挙区の決起集会へ出席します。その間選挙カーはというと、ウグイス嬢を乗せたままそこから20時まで選挙区を走り続けます(通称流し)。その為、日によっては約半日もの間、車を運転し続けます。
また、先導班は8名いて、そのうち2名が交代で現場へ出動します。一人は運転、もう一人は地図を見ながら到着予定時刻に目的地に着くように運転手に案内をします。
その為、予備の人も考えれば4人出勤すればいいはずです。しかし、運転予定がなくても全員朝から出勤するのです。そして、20時に選挙カーが帰ってくるのを出迎えるだけの為に。
なぜその様なことをするのかというと、社長にアピールする為です。彼は選挙が大好きでしたから、選挙を頑張ることは個々の昇格にも大きな影響を及ぼします。もちろんボーナス査定にも。
その様な状況から本業よりも、選挙の方が大事なのではないかと思うほどでした。
地元の他の会社は本業が手落ちになるという理由から、徐々に選挙活動への参加を控えるような風潮になっているにも関わらず私の前職は変な会社だなと感じました。
選挙で得たこと
唯一の良かった点は運転能力が向上したことです。自分の担当日もそれ以外の日も準備のための下見として運転をしたりと暇さえあれば車に乗っていたので、あの1ヶ月でかなり上達しました。
他には特に思いつきませんでしたが。。。
最後に
就職活動や転職活動をされている方で一族経営の会社を受ける場合は、その会社の地元議員に関して調べてみると面白いかもしれませんね。
まぁ、私の様に選挙にどっぷりと浸かる会社は少ないでしょうし、選挙が苦でない人にとっては全然問題ないでしょうが、我々ゆとり世代以下には受け入れ難い事であることは間違いないと思います。
ただ、これから人口減少を迎える日本社会においてその様な企業は淘汰されるでしょうし、私は心底そのようになることを願っています。
では。